あなたもやってた?ミレニアム世代に流行っていた習い事5選

あなたもやってた?ミレニアム世代に流行っていた習い事5選 コラム

今から40年ほど前に始まったと言われている、ゆとり教育。2020年の教育改新によって、実質廃止されたゆとり教育ですが、実際にゆとり教育を受けてきた世代、いわゆる「ゆとり世代」の幼少期がどんなものだったか、気になりませんか?ゆとり世代に生まれている人たちを「ミレニアム世代」と呼んだりもしますが、今日はそんなミレニアム世代の人たちが子どもの頃に経験していた習い事について、振り返ってみたいと思います。

ミレニアム世代が受けてきた教育とは

ミレニアム世代と呼ばれる、主に1981年~1996年に生まれた世代。学力よりも主体性やコミュニケーション力を重視した教育が採用された、あの「ゆとり教育」を受けてきた人たちにあたります。暗記学習などで知識を”詰め込む”ことで高い学力をつけることが目的とされた、いわゆる「詰め込み教育」から一新し、自分で考え生き抜く力が育まれたきたゆとり教育。学力重視の考えからガラリとその表情を変えた教育制度の中で、ミレニアム世代はどんな習い事を経験してきているのでしょうか?

意外?ミレニアム世代がしてきた習い事

ミレニアム世代といえば、ゆとりある生活が最重要視されたゆとり教育を受けてきた人たちのこと。当然、ゆとり教育という名にふさわしい、悠々自適な幼少期を送ってきたのかと思えば、意外と真逆のパターンも多いようなんです。

学習塾

ゆとり教育が始まってからというもの、それまで土曜日にも学校に行っていた子どもたちは、週休2日となります。それだけでなく学習指導要項の総時間も大幅に削られ、年間授業時間としては70単位分も減らされることになりました。平日の授業も減り、週末は2日間とも家でぼーっとしたりテレビを見たりする子どもたちの姿を見て、一番焦っていたのはその親。自分たちはあんなに勉強第一といわれてきたのに、今の子どもたちは自由過ぎる!と危惧し、学習塾に通わせる親も多かったそうです。

そろばん

学習塾に通わせる親が多いのと似た理由で、「苦手意識が芽生える前に数字に触れてほしい」という思いで子どもを通わせていたというのが、そろばん教室。算数の力だけではなく、集中力や継続力、記憶力など、幅広い力を伸ばせるスキルが身につきます。昔から多くの親が子どもに習得してほしいと願うそろばんは、現代でも人気の習い事に入っているほどなんですよ。

書道・習字

ミレニアム世代が大人になり、やっていてよかったと思える習い事 ランキングでも上位をキープしているのが、書道や習字。字を覚えたての頃に綺麗に書く癖がついたことで、大人になっても美文字を生かしている人が多いのだそう。当時は特に、スキルや習い事に関して性別が重要視される時代でもありましたので、女児がよく習っていたという傾向もあるようですね。今後はよりいっそうデジタル化が進み、今よりもさらに字を書く機会が減っていくかもしれません。しかしふとした時に書く字が綺麗だと、人の印象は倍増しますよね。いつの時代も、美文字は大きな武器。現代の習い事としても、検討するご家庭が多いようですよ。

ピアノ

こちらも主に女児が多く習っていた習い事として挙げられていた、ピアノ。情操教育としても人気で、小さな頃から楽譜を読んだり練習を重ねたりするなど、本格的に上達させようとする親が多かったのだそう。指先運動ということで、幼少期から始めておけば脳の発達にも良い影響があると信じられており、今で言う「知育」の一環として、ピアノで脳と身体を鍛えるという考え方も一般的だったようですね。ピアノは今でも人気の習い事 ランキングに名を連ねる1つで、ピアノを習得しておくことで、他の楽器に挑戦したり歌を歌ったりするときにも、ピアノの技術が土台となることも多いそうで、音楽に慣れ親しんでいるご家庭では基本としてピアノを学ばせる傾向もあるようです。ピアノは大人の習い事としても昨今注目を浴びており、コロナ禍で新しい趣味を探す人たちにとっても人気のチャレンジなのだとか。

野球

続いては、男児の定番習い事 ランキングで上位にランクインしてきた、野球。今でこそ、サッカーや体操、新体操にチアダンスなど、あらゆるスポーツの習い事が普及してきましたが、ミレニアム世代にとっては男児といったら野球!という人も多いのではないでしょうか。ミレニアム世代の男児は坊主頭にする人が多く、そのほとんどが野球部だったというイメージも強いですよね。目上の人への敬意や上下関係に、非常に厳しい教育を受けて育った親を持つミレニアム世代は、チームプレーを学ぶことができ、元気な挨拶が基本となる野球を経験してきた人が多いようです。

まとめ

学力や知識を重要視せず、主体性や共感力などの「生きる力」に重点を置いた教育を受けてきた、ミレニアム世代。しかし、習い事になると公教育とは切り離して考えられていたケースも多く、詰め込み教育を受けてきた両親の考えのもと、学力を高める習い事が人気だったことも分かりますね。そんなミレニアム世代も、今では子育てをする年代となりました。ゆとり教育の名残で、何かと厳しい声を浴びてきたことも多かったであろうミレニアム世代。そんなミレニアム世代が今後子どもにさせる習い事のバリエーションも、著しく進化を遂げていきそうですね。

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